食と暦 芽ぐる  今年はめずらしく出遅れずに、3月に入る前に意気揚々といつものあぜ道へ。気候が変わっても、野生の植物たちはだいたい毎年おなじ頃に顔を出す。これ長年の体感です。一面田んぼの郊外はまだちょっと空気がつめたい。縮こまりながら地面にかがむと、空に向かっていっせいに飛び出た元気なつくし!とたんに寒さなんてどっかにいってしまう。地面と一体になって目が慣れてくると、遠くからでもピピ!と"つくし目"が反応してくる。笑 フリースの上着を着て、ポッケにビニール袋をふたつ、肩にカメラを掛け、準備オッケー!長く育ったの、頭の開いてないのを選んで、ただひたすらにもくもくと摘んでいく。指先でつまんでひっぱると、するっと長く抜けてきもちいい。そうそう、この感触。ここのつくしはすくすく育ちがいいから、ハカマとり作業も苦にならない。いや、旬の味をいただけるのなら、手がかかるほどに美味しいってなもん。とってもとっても体じゅうにくっついてくるトゲトゲと格闘しながら、ビニール袋2つぎっしり収穫して、ほくほく♪車のエアコンに冷えたからだもほどける帰り道  はかまと開いた頭をひたすらとっていく。映画を観ながらでたまに手がとまってたり。捨てるとこもなんだか愛おしい手作業。指先はまっ黒!  しばらく水に晒すと、キラキラ輝いてしゃっきりみずみずしい。閉じてる頭はそのまんまで  さっと湯通しする。煮汁が濁らなくて、きれいな仕上がりになる大事な下ごしらえ  しょうゆ、砂糖、みりん、酒でことこと煮詰める。伽羅色(濃い茶色)のつやつやの照りがたまらない  しょゆ/ちょっぴり甘めの九州味  じゃこ山椒/旨味の合間にぴりり!  ごま出汁/頬張る毎に香ばしい  つくしの佃煮を刻んで、のせて、ほろにが春のチャーハン  春キャベツのコールスローとクリームシチュー  手づくり檸檬ジャムの苦味もこれで最後。美味しかったなぁ  甘い粉砂糖が溶けると、りんごの風味が口いっぱいに広がる。絶品、青森のりんご紅玉のグラッセ。食物も植物も、ドライっていいな  分厚いピールがごろごろ、近所のフレンチレストランの柚子練り  おみくじしるこ、宝入船。半月の最中に湯をそそいで、新年の運だめし。中から出てきたのは、みどりの"亀"。「こつこつと努力したことが実を結ぶでしょう」 京都の老舗の和菓子屋、亀屋良長。SOUSOUのポチ袋にお菓子が入っていたり、中も外も魅力的なお菓子がいっぱい  枯れ色、枯れ姿も愛おしくて、ヤドリギはぜんぶドライにすることにしました。  キダチアロエの花もドライ。枯れ色にうっとり  手のひらサイズのおっきい生しいたけをいただいて、シンプル炊き込みごはんとガーリックバター炒めを作ります♪冬の寒さを乗り越えて、むっちり美味!  生しいたけごはん 材料|生しいたけ 大2 / しょうゆ 大2 / 酒、みりん 大1 塩少々  1. ごはんを炊く準備をする(2合)  2. 切った生しいたけと調味料を入れて混ぜる  3. 炊きあがったらしゃもじでざっくり混ぜる  4. 茶碗に盛って黒こしょうを擦る  しいたけのガーリックバター| フライパンにバターを溶かし、にんにく、しいたけを入れて炒める。塩こしょうして、仕上げにしょうゆをたらす  冬に育つ黒法師は寒さもへっちゃら、みどりの葉をつけては古い葉を落とし、脇芽もいっぱいブーケのよう。夏休みに向けて黒くなり始めました。  春のお彼岸、東長寺へ。今年のさくらはのんびりのようです。  つくしを摘みながら、たまに腰をのばして天を仰ぐ。遠くに彫刻みたいな白い尾根の山。防風林のちいさな森林。頭上には姿なきヒバリの声。あぁ、春だと思う時