台湾好ツアー8  家族の手焼き煎餅  一泊二日の駆け足台南。翌朝もやっぱりしとしと雨。傘をさして安平(アンピン)の古い路地を歩いて行くと、甘い香ばしい匂いがぷ〜ん♪カチャンカチャン‥‥?まあるい鉄板がぐるぐる回って茶色いお煎餅がどんどん焼き上がっている音でした。初代の"連"(兄)"得"(弟)兄弟の名前が店名の100年つづく手焼き煎餅屋さん、「連得堂」(レンダトン)。手焼きだから「おひとりさま2袋」。手仕事に感激してお土産に♪と知らずに5つ下さい。って言ったら「ほんとは2袋だけどいいよ」て、どうもすいません(!)「あ、きのうも日本人が来たよ」と見せてくれた名刺は由香さん!笑 本の取材で台南に行くと言ってたけどすれ違いだったとは。四代目のご主人と交代して、奥さんが片言の日本語でいろいろ話してくれました。お母さんがいれてくれたお茶を頂いてる間も、ひっきりなしに訪れる人で、ずーっとにぎやかなお店です。  美術作品の修復の仕事をしているアンリカさん。学生時代に暮らしていたという台南を案内してくれました。  四代目の奥さんとご主人が交代でせっせとお煎餅を焼いています。ガチャンガチャン‥‥蓋を開け閉め  小麦粉に卵、牛乳、砂糖、バター、そして味噌を混ぜた生地を鉄板にひと匙。一周回ってこんがり焼けて、両端を真中に折ったら鉄棒を乗せざくざくっと切る‥‥  ‥‥とこんなリボン型♪  さくさくポリポリ 軽〜くて甘〜くて やめられな〜い♪  連得堂餅家 台南市北區崇安街54號 ここで手焼きしているのは味噌煎餅(35元)だけ。海苔と芝麻(ゴマ)、ロゴ印の堅焼きお煎餅(25元)は別の場所で焼いているんだとか。古き良き台湾が残る安品老街。  フリルみたいな縁取りでどっしり厚みのあるお煎餅は"Leng tih tong"の焼き印入り。練乳も入っていて、堅焼きをかじるとクッキーみたいに甘くておいしい。むかしむかし焼き型をアメリカに注文したら、発音記号の"∧∧"を勘違いして山の絵になって出来上がってきたんだとか。のどかでどっしりとした印は一家のイメージそのまんま。  旅から帰ってふだんの生活に戻った頃、つたない中国語で家族写真をお手紙しました。ある日届いたクロネコの箱。漢字の新聞をかき分けると‥‥あのなつかしいお煎餅!!!丁寧な日本語の手紙に感動してしまいました。ゴソゴソとお煎餅を取り出すと、下にはまだお菓子が。台湾島の形の大好きな鳳梨酥♪(パイナップルケーキ)さくさくしっとりの衣に包まった甘いパイナップル餡がぎっしり詰まってておいしい〜!もうひとつはマンゴーの果肉がごろごろ見えてる芒果糖(マンゴーヌガー)。贅沢すぎる美味しさ!! 独り占めするのはもったいないとあちこちにお裾分けしました。お煎餅を焼いてるご夫婦。テーブルでお茶を飲んでおしゃべりしてるお父さんお母さん。甘い香りの漂う路地。ふっとよみがえってくる風景。作り立てのお菓子とやさしい気持ちがいっぱい詰まっていて、なつかしーくなりました。多謝